家具の配置を見直す際には、同時に地震対策も考慮しておきたい。ホームセンターには、水害対策と同時に揃えられる耐震グッズも多い。
家具の転倒防止に突っ張り棒などで固定をしている家庭は多いが、実はこの対策法には落とし穴があるという。
「天井に一定の強度がない場合、効果が期待できません。家具の固定には、ビスや釘などで壁に固定する『L字型金具』のほうが安心です。ただし、強い揺れでビスが抜け落ちる心配をする人は、『圧着式の両面テープによる固定具』を並行して使用するといい」(同前)
家具の配置は避難の導線を意識する必要がある。
「地震発生時の逃げ道になる玄関には、陶器やガラス類など破損しやすいものや、壁掛けの絵画など落下して行く手を塞ぐ可能性があるものは避けたほうがよい」(同前)
準備で被害は最小限に食い止められる。
※週刊ポスト2020年10月2日号