そこで筆者がTwitterを巡回したところ、確かに、パパ活女子と思われるユーザーによる受給報告が散見された。例えば、20才未満だというある女性は、「持続化給付金で100万円もらえたからドカタ(売春行為の隠語)卒業することにしました!」「給付金もらえたから一気に安倍シンパw」などと書き込んでいる。また、別の女性ユーザーは、パパ活で出会った税理士のおかげで持続化給付金を受け取ったことを報告している。
「パパ活を事業としてやっているのですが…」
コロナ禍で打撃を受けた小規模事業者への支援策である持続化給付金を、彼女たちはどのような手口でかすめ取っているのか。筆者は、給付金受給を告白しているパパ活女子のアカウントのうち、ダイレクトメールを開放しているものに、片っ端から取材申し込みを送ってみた。すると、その内の一通だけ返信が返ってきた。
彼女は、謝礼としてアマゾンギフト券1万円を送付することを条件に、こちらの電話番号に非通知で電話をかけるという方法で取材に応じた。
「6月末に申請して、7月の半ばまでに無事100万円振り込まれました」
大学生2年生だという電話口の彼女は、ハキハキとした口調で悪びれる様子もなくこう話した。
「去年の春ごろから不動産関係の会社を経営しているパパと定期的に会っているのですが、彼が『キミももらえるはずだよ』って言うので申請してみたんです。私は、昨年の12月末までに彼から受け取ったお手当が110万円くらいだったのですが、緊急事態宣言中の2か月近くはまったく会ってなくて、収入がゼロだった。確かに、4月と5月はいずれも給付条件として定められている『前年同月比で事業収入が50%以上減少した月』に該当していました」
そこで彼女は、自身の申請の正当性について、持続化給付金事務局に電話で問い合わせたという。
「『パパ活を事業としてやっているのですが、持続化給付金を申請してもいいでしょうか?』と率直に聞いてみました。すると、5分ほど保留にされたあと、『性風俗関連や反社会的勢力に該当しておらず、事業性のある収入を確定申告していれば、申請は可能です』との回答をいただいたんです」