こちらの吉野家の『豚生姜焼き定食』も、記者Aが実食した。
「豚肉は薄切りで、小さめにカットされています。いわゆる“定食屋さんの豚の生姜焼き”という感じではなく、パッと見た感じでも吉野家の個性を感じます。第一印象は、玉ねぎがとにかく多い。食感もしっかり残っていて、玉ねぎの甘みを存分に味わうタイプの生姜焼きだと思います。
そして、やはり生姜がかなり強く効いています。タレそのものもかなり濃い目の味付けで、結構重い雰囲気があるんですが、そこにピリピリするくらいの生姜が効いている。これは本当に個性的で、ほかのチェーン店では、こんなに生姜が強いメニューはないと思います。好きな人にとっては、たまらないでしょうね」
定番系の松屋、クセになりそうな吉野家
松屋と吉野家の生姜焼き定食の両者を実食した記者Aは、それぞれの特徴についてこう話す。
「松屋の方は、定食屋さんの生姜焼き定食に近いです。肉のボリューム感もあって、660円でこれならお得感も強い。テーブルにあるソースで味を変えられるのもいいですね。
吉野家のほうは、普通の生姜焼き定食とはまた異なる魅力です。お肉のボリュームに少々物足りなさを感じたものの、玉ねぎのボリュームはとにかくすごい。普通の生姜焼きを期待すると肩透かしを食らうかもしれませんが、なんともクセになりそうなメニューです。ただ、個人的にはサラダのドレッシングが1種類しかもらえないのがちょっと残念。これで“追いマヨネーズ”ができれば、さらによかったなと思います」
“定食のど定番”といえども、それぞれまったく異なる個性を持っている松屋と吉野家の豚の生姜焼き定食。食べ比べてみる価値はありそうだ。