●年金世代は「受け取り口座」を変えない
“年金の受け取り口座は、少しでも有利な利率のところに”と考えて口座を移し替えようとするのは避けた方が無難だ。
「口座を移すには確認書類を多数提出する必要があるため、非常に手間がかかります。年金の受け取り口座は公共料金の引き落とし口座であることも多いので、それを変える手間もかさむうえ、変更手続きに伴って口座情報流出のリスクにも晒されるので、わざわざ変えなくてもよいでしょう」(同前)
仮にまとまった金額が受け取り口座にある場合の分散先は必ずしも他の銀行だけではない。
「たとえば3000万円あって、新たに口座を3つ開設するのは大変だし、管理しきれません。資金の一部を『個人向け国債』に振り向けておく手もある。個人向け国債なら預金保護とは別枠で国が保証してくれて、金利も定期預金より高い」(同前)
※週刊ポスト2020年10月9日号