月額料金は発生するが、家族構成などに合わせた月額料金が設定されているため、プランによっては1人当たり月額500円以下となるケースもあるようだ。
それらの配信サービスでは、有料プランを利用しなくても音楽サービスは楽しめるが、広告付きであることや、曲のスキップに制限があるため、ヘビーユーザーからすると少し煩わしさを感じるシーンも多いという。2019年にICT総研が行った「定額制音楽配信サービス利用動向に関する調査」によると、有料会員の数が無料会員を上回るという結果も出ている。有料サービス利用者は年々増加しており、今後も市場は拡大していきそうだ。
無責任なことをいって丸投げしてくるママ友も
武沢さんが利用しているのは、月額1480円を支払えば最大6名の家族が利用できるというプレミアムプラン。家族全員が音楽好きということもあり、毎日のように活用し、十分に元は取れていると武沢さんは語る。「広告やスキップ回数を気にしないのは良いですよ。以前よりも音楽を楽しめている気がします」
同じチームのママ友たちは、同じ音楽配信サービスを利用しているものの、プレミアムプランには未加入。中にはそのような有料サービスがあること自体を知らないママ友もいたそうだ。
「比較的安い金額で利用できる旨を伝えたんですが、『うちにはもったいない』『使いこなせる自信がない』などと言われてしまって、話になりませんでした。でも、チームの送迎は神経を使うし、時間もかかるのですごく嫌です。それにガソリン代は自己負担ですよ」
今まで送迎は親同士のローテーションで行っていたのだが、音楽のプレミアムプランという意外なものが、そのバランスを崩壊させてしまった。送迎の頻度は1か月に1度程度だが、大会が近づくと増えるそうだ。「子供たちが喜ぶ車のほうが良いしね」などと、無責任なことをいって丸投げしてくるママ友に腹立たしい気持ちでいっぱいになったと、武沢さんは憤っていた。