それなら目が届く範囲の700商品くらいまで絞ろうと。その代わり、それらの商品は全部、動画でも紹介するといったアイデアを、半年ぐらいかけて現場と一緒に考え、進めていきました。
ただし、競合相手とか景気の良し悪し、ブームなどといった外的要因は基本、気にしていません。とにかく、いい商品をきちんとお客様に伝えていくという、シンプルなことだけを考えるのがジャパネットのDNA。父から受け継いだその文化は今も守っています。
【プロフィール】
高田旭人(たかた・あきと)/1979年、長崎県生まれ。東京大学教養学部卒業後、野村証券会社を経て、2004年にジャパネットたかたの社長室長に着任。コールセンターや物流センターの責任者を務めた。2012年7月からジャパネットHD副社長。2015年1月から社長就任。
【聞き手】
河野圭祐(かわの・けいすけ)/1963年、静岡県生まれ。経済誌編集長を経て、2018年4月よりフリーとして活動。流通、食品、ホテル、不動産など幅広く取材。
※週刊ポスト2020年10月16・23日号