社会人になってから新しいことに挑戦したくなり、習い事を始めたという人も多いのではないだろうか。マクロミル社による「大人が通う習い事」に関する調査(2018年)では、大人になってから習い事をした経験がある人は約4割という結果に。「スキルアップ・自分磨きのため」を理由に挙げた人が62%だった。
大人の習い事というと、ポジティブな話に聞こえるかもしれないが、取り組んでみたはいいものの挫折してしまったという人もいる。場合によっては多額な出費や時間を費やすことになるだけに、挫折時のダメージは大きい。実際に大人の習い事に失敗した人たちの声を聞いた。
30代の男性会社員・Aさんは、語学学習の失敗談を明かす。モチベーションや継続の観点からいえば、「オンラインは自分に向かなかった」と明かす。
「通うのは面倒だし、安上がりなのでオンラインにしました。学費が3分の1から4分の1くらい節約できるので魅力的だったんです。それに語学スクールよりも利用頻度も多くなるだろうし、コスパが良いと思って申し込みましたが、1か月くらいで挫折。仕事の忙しさと疲れから受講回数が減っていき、時間の確保すら難しくなって、だんだんフェードアウトすることに……。都合よく受講できるということは、裏を返せば自分の意志が相当しっかりしていないとダメだと痛感しました」(Aさん)
とはいえ、Aさんは過去に語学スクールに通っていた経験もある。その時は、5名ほどの生徒に講師1名というグループレッスン形式だったが、なぜ続かなかったのか。
「対面での授業も経験したことがあります。その時は、フリートーク的な感じのときに、週末は何をしているとか、趣味とか何を食べたかみたいな話になるのですが、特にネタもない僕はそれが辛かった。語学以前に、コミュニケーション力ですよね。本気で語学を習得したいなら、1対1の対面が一番、逃げ場がなくていいかと。反省しています」(Aさん)