子供は戦力にならなかった
食べ始めて間もなくは、「(予約4人分の最大ポイント4000ポイントをもらうための)4000円を目指そう!」と、遠藤家は盛り上がっていたそうだ。しかし、その時間帯はディナータイムのピーク。加えて、無限くら寿司による利用者の急増。さらに世間を賑わす『鬼滅の刃』コラボと、店が混まない理由がない状態だった。
「普段より注文商品の到着に時間がかかっている印象を受けました。満席でしたので、頼んだメニューの提供が遅れてしまうのは仕方がないと思いましたよ」
大人は商品の到着を待つことができるが、イヤイヤ期真っ盛りの3歳の息子は「お腹減ったー!」「まだ来ないの」と、大騒ぎ。年齢的に生モノ中心の回転寿司では食べられるネタも少なく、レーンを流れてくるたまご寿司や納豆巻きを待つものの、先に取られるばかりだったという。
子供をなだめつつ、大人は4000円分の飲食を目指す。もともとリーズナブルな価格帯で展開されている飲食店ということもあり、200円皿を織り交ぜて食べても金額にはなかなか届かない。0歳も3歳も戦力とはならないため、大人2人で2000円分ずつ食べなければいけない状態だった。
同店では高級な部類に入る特上うな丼を注文しても、4000円には一歩届かない。既にお腹は一杯だし、子供たちの就寝時間(いつもは20時頃)はとっくに過ぎていたという。
「最後にデザートを食べたのですが、入店時よりさらに混んでいたこともあり、商品到着に20分ほどかかりました。眠気がピークに達していた息子たちのグズグズはひどかったです」
子供をあやしながらデザートを早食いしたりと、慌ただしい食事は楽しさよりも疲れのほうが大きかったそうだ。
それでも、目標の4000円以上の飲食は何とか達成。ネットでの申請から2時間もせずに4000円分のポイントが付与された。お腹いっぱいになったうえ、次回は実質無料で食べられるものの、心にはモヤモヤしたものが残った、と遠藤さんは言う。