住まい・不動産

「1階がコンビニ」物件の住み心地は? 住民が語るメリット・デメリット

コンビニの上に住むのはアリ?ナシ?(イメージ)

コンビニの上に住むのはアリ?ナシ?(イメージ)

 日本を訪れた外国人が声を揃えて称賛するのが、コンビニエンスストアの便利さ。24時間営業で品揃えは豊富、店内は清潔、コピー機やATMもあり、たいていの用事がそこで済んでしまうので、称賛が集まるのも不思議ではないが、それならいっそのこと「コンビニの上」に住んでしまうのはどうなのか。1階がコンビニになっているマンションやアパートは珍しくないが、実際の住人たちにその住み心地を聞いた。

 東京都世田谷区で、1階がコンビニのマンションに住んでいたYさん(40代/女性)はいう。

「どんな時も飲食物に困らないのは大きいです。友人には『うちの冷蔵庫は1階』と豪語していました。いつもキンキンに冷えた飲み物を買いに行ってましたし、どれだけ遅くなってもご飯の心配は無用。一人暮らしだったので、人恋しくなった時にはコンビニに行ってみたりとかもしていました(笑)。あと、気のせいかもしれませんが、コンビニの上の部屋は暖かったですね。冬でも全然暖房を使わない日も多かったです。ATMもあって、いつでも現金をおろせるし、宅配便もコンビニに届けてもらえばOK。本当に便利です」(Yさん)

 一方で、マイナス面はなかったのか。

「気になるのは騒音でしたが、大きな道路に面している物件だったので、駐車場も人がたまるような場所もない。そのため車の騒音がうるさい代わりに、人の声は気になりませんでした。とは言っても、車の騒音もすぐ慣れたので、慣れって怖いなとは思いました。もう1つ、誰からも心配されたのは害虫問題でしたが、築30年以上の物件でもゴキブリは1度も見ませんでしたし、ほかの虫も問題はありませんでした」(Yさん)

 例外は多々あるが、コンビニは基本的に車が頻繁に通るような道路沿いにあるもの。何らかの騒音は仕方ないが、大して気にならないものなのかもしれない。一方、冬でも暖かいというのは、あながち気のせいではないだろう。コンビニは24時間365日、暖房や冷房を掛けっぱなしで、快適な温度を保っており、それが上に伝わることは十分に考えられる。Yさんは引っ越してしまったが、「選べるなら(1階コンビニは)アリ」と語っている。

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