気をつけないと散財してしまい…
東京都豊島区在住のMさん(40代/男性)は、現在進行系でコンビニ上のマンションに住んでいる。もともとは予算や間取りで選んだ物件の1階がたまたまコンビニだっただけだが、「もう引っ越せない」と、Mさんはいう。
「食べ物や飲み物がすぐに買えるのはもちろん、コピーやFAXが使えたり、コンサートや飛行機のチケットが買えたり、宅配便を送れたり、とにかく便利です。我が家の下のコンビニはクリーニングもやっているので、店に行かない日はありません。深夜でも明るくて安心感がありますし、店先には防犯カメラも付いているので、女性でも安心なのではないでしょうか。
デメリットは騒音ですね。駐車場は2~3台分しかないコンビニですが、車の出入り、エンジン音、オーディオの音など、車関連の音は気になります。トラックがバックする時の警告音は鬱陶しいですね。それから、長々と携帯電話で話す声、酔っ払った若者の深夜のおしゃべりなども迷惑だと感じる瞬間はあります。
予想していなかったこととしては、ゴミ収集が深夜にやって来て、それで目が覚めたことがあります。日中は人通りが多いので、店舗のゴミは人が少ない深夜に収集しているみたいです。よく聞かれるのは虫ですが、ゴキブリやネズミ、カラスなどは特に問題が起きたことはありません」(Mさん)
ひとえに「1階がコンビニ」と言っても、繁華街か郊外か、物件が古いか新しいか、住んでいる当人が2階か10階かによっても、状況は大きく変わってくる。ただ、どんな状況でも共通する問題点がある、とMさんは指摘する。
「気をつけないと、あらゆる買い物をコンビニで済ませてしまうので、お金がかかって仕方ありません。スーパーでは安売りしているものでも、コンビニは基本的に定価ですから。それから、酔っ払って帰った時などが危ないのですが、ついつい立ち寄って余計なものを買ってしまいます。
お茶だけ買って帰るつもりが、雑誌や漫画を1~2冊手に取り、カップ麺もカゴに入れ、アイスクリームも買って……なんてことはザラ。食玩を大人買いしてしまったことも1度や2度ではありません。財布の紐が固い人は問題ないのでしょうけど、私のようなタイプの人間は気を付けないとヤバいです(笑い)」(Mさん)
消費生活を謳歌するのも1つの生き方だが、Mさんは「着実に太っている」とため息を漏らす。ただ、生活面での便利さを求める人にとっては、この上なく魅力的な物件のひとつであるようだ。