解決策として記事が提唱するのは、「姻族関係終了届」の利用だ。「死後離婚」とも呼ばれる制度で、この届けに妻の氏名や亡き夫の名前などを記入して役所に提出すると、夫の親族との法的な結びつきを解消できるのだ。
年金から相続、嫁姑問題まで、夫の死後を生きる妻が乗り越えるハードルは低くない。だからこそ、妻はリアルな視点で夫を亡くした後を見つめているのかもしれない。
50代からの生き方や暮らし方を応援し、女性誌全部門で販売部数トップの30.5万部を誇る「ハルメク」の山岡朝子・編集長はこう話す。
「夫に対して“あなたが死んだ後のことが不安”とはなかなか相談できません。だからこそ備えておきたいという思いを多くの女性が持っています。私たちは少しでもその不安を解消できる誌面を作っていきたい」
最近、妻が何を考えているかわからない――。そう感じる男性は、女性誌から“妻の気持ち”を学んでみては?
※週刊ポスト2020年11月20日号