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リクルートHD 「ゼクシィ」「R25」創刊に関わった凄腕社長の次の一手

泉里香と斎藤工が出演する「Indeed」のCM

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 その後売上高は順調に伸び、営業リーダーからゼクシィのトップに就任した30代の頃には300億円程度、スタッフは1000人程度の事業となり、上場企業の創業社長のような感覚で働いていました。

 その後、住宅情報分野に異動しました。ここでの大きな成果は「週刊住宅情報」というブランドを「SUUMO」に変え、フリーペーパーやネット媒体として再生させたことです。社内で新たなチャレンジに取り組む日々が面白く、この年まで会社に残っているわけです。

──数々の仕事で得た経験は社長業に生きている?

峰岸:当時の経験から、リクルートは営業の会社ではなく「マッチング」の会社だと考えるようになりました。

 個人と企業の橋渡し役として良質なサービスが提供できれば、顧客満足度も売り上げも上がってくる。逆に言えば、営業だけでは足りない。マッチングプラットフォームを磨き続けていくこととセットで、確実な成果に繋がると感じています。

キャッシュレス決済に活路

──今年は創業60周年の節目ですが、新型コロナという予測できない事態に見舞われました。

峰岸:今は創業以来4度目の危機という認識です。第一の危機は1980年代後半、グループのマンションデベロッパーだったリクルートコスモス(現・コスモスイニシア)をめぐる問題で、1兆4000億円の有利子負債を抱えてしまったこと。

 2度目の危機が2000年頃のインターネットメディアの台頭で、紙媒体からの転換を迫られた。3度目が2008年のリーマンショック、そして4度目が今回のコロナ禍です。

 コロナの打撃は広範に及びます。グルメ情報総合サイトの「ホットペッパーグルメ」や旅行情報サイトの「じゃらんnet」、結婚情報など売り上げが特に大きく落ち込みました。住宅情報や美容情報の分野はそこまでではないものの、当面は総じて厳しいでしょう。

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