経団連が昨年発表した大企業の冬のボーナスは、2年連続で「過去最高」を更新していた。それが一転、減額どころではない「支給ゼロ」が相次いでいる。ボーナス支給ゼロ企業や大幅減額を決めた企業を一覧表にまとめた。
表を見ると安定した収益を上げてきたJR西日本など「鉄道業」も窮地に追い込まれている。
JR西日本はすでに労組と妥結していた2.69か月分を1.5か月分に減額。労組は会社側からの減額提案を「第一四半期決算で厳しい数字が出た状況もあり、仕方なく見直しに合意した」と話す。
JR東日本は「現在団体交渉中だが、経営環境が非常に厳しい状況にあり、コロナの動向や経済見通しなどを踏まえながら労使での議論を経て決定していきたい」(広報部)としている(*)。
【*追記:JR東日本は11月13日に、冬のボーナスを前年比3割減となる2.2か月分とする回答を労働組合に示したと発表。国鉄分割民営化後で冬のボーナスとして過去最低の水準となる】
※週刊ポスト2020年11月27日・12月4日号