コロナ禍によるテレワークや長い家ごもり生活により、夫婦の絆が深まったという家庭もある一方、夫婦関係にヒビが入った家庭も多く、“コロナ離婚”が増えたといわれている。夫婦でお互い納得したうえで離婚届を提出すると離婚が成立する(協議離婚)が、どちらか片方が合意してくれない、話し合いすらままならないなら、家庭裁判所に調停を申し立てることになる。そこでも合意に至らなければ、審判や訴訟となる。
その際には、「配偶者に不貞な行為があったとき」「その他婚姻を継続し難い重要な理由」など、「法律上の離婚原因」にのっとった理由が必要だ。法律上の離婚原因には、それを示す証拠が必要になる。話がこじれて調停や審判、訴訟となったなら、離婚できるか否かは“証拠”にかかっている。
そこで、誰が見ても認めざるを得ない“証拠”の集め方を紹介。いざというときのために、いまから準備しておくべきか……。
不貞の証拠集め
不貞の証拠として必ず押さえたいのは、【1】の相手の顔と不倫現場。そのほかの3つは状況証拠だが、押さえておいて損はなし!
【1】ホテルや愛人宅への出入り記録を押さえる
ラブホテルなどに入るときと出るときの時刻と、それぞれの現場を押さえること。ホテルの看板や街区表示板まで映るよう、動画で一連の流れを撮ると確実。愛人宅やビジネスホテルの場合、「打ち合わせだ」などと言い逃れされるケースもあるが、複数回続いたり、深夜に入って朝に出てきたのであれば不倫だと認められやすくなる。
【2】スマホをチェックし、不倫調査の足掛かりに
スマホでの愛人とのやりとりは状況証拠にしかならないが、愛人と会う日や場所の傾向がわかれば、探偵社に調査を依頼する際にスムーズだ。該当するメッセージなどを見つけたら、一部始終をスマホの動画機能で録画しておこう。不倫中はスマホにロックをかけるケースが多いので、日頃から夫のパスワードなどは注視しておこう。