──コロナ禍の影響は?
遠藤:ゲオショップは巣ごもり需要でゲーム販売を中心に好調でしたが、セカンドストリートは、外出自粛などの影響で、買い取りも販売も総じて低調でした。今後の課題は売買のオンライン化です。店頭商品のネット販売が伸びていますので、オンライン化への投資を増やしていきたい。
メルカリには「安心」で対抗
──最近はメルカリなどを介して、個人が直接中古品の売買をすることが日常風景になっている。これは脅威では?
遠藤:むしろ中古品のマーケット拡大はウエルカムです。中古品に抵抗のない消費者が増えれば、かえって我々の持つ“強み”が生きてくる。
たとえば店頭で実際に商品の状態が見たいとか、本物のブランド品なのか不安だとか、パソコンやスマホのデータは確実に消去されているのかなど、そういったニーズに応えられます。我々が介在することで生まれる価値があるわけです。
加えて個人売買アプリの便利さに対抗するため、今後は、手持ちの商品を来店して売っていただくだけでなく、お客様のところへ出張して買い取るサービスも拡充していかねばならないと考えています。
そう考えると、現状の直営1600店程度ではまだ足りない。ゲオショップとセカンドストリート合わせて2000店以上の店舗数が必要になってくると考えています。
買取市場が活発な都市部だけでなく、駐車場を備えたロードサイド立地、ショッピングモールを中心とした商業集積地にさらなる展開をしていきたいですね。