空き家利用のセーフティーネット住宅で弱者に光
東京都豊島区内の空き家をセーフティーネット住宅として活用する「一般社団法人コミュニティネットワーク協会」が、築35年の4LDK一戸建て住宅をフルリノベーションし、多世代共生型のシェアハウスとしてよみがえらせた。4世帯が入居できる。
セーフティーネット住宅は住まい確保が困難な人を救う狙いで2017年に国土交通省がスタートした住宅制度で、高齢者や障がい者、生活困窮者などの入居を拒まない専用住宅だ。豊島区民で一定の条件を満たせば、家賃(1室7万8000~7万9000円)が5万円減額(※豊島区家賃低廉化補助3万円+同協会基金2万円)になる。
「シェアハウスにしたことで家賃を抑え、セーフティーネットの機能も果たしていますが、共に暮らし支え合うスタイルはグループリビングと同じ方向性ですね。運営方法によってはグループリビングのメリットも享受できる住宅になると期待できます」
よく見回せば最期まで自分らしく暮らすための住まいづくりの試みは、地元でも展開されているかもしれない。視野を広げてみよう。
取材・文/斉藤直子
※女性セブン2020年12月3日号