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浦和8兄弟の末っ子「浦和美園」、埼スタお膝元の注目度急上昇のワケ

浦和美園のシンボルといえば、やっぱり「埼玉スタジアム」

浦和美園のシンボルといえば、やっぱり「埼玉スタジアム」

 住んでみたい街の理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は「浦和美園」(埼玉県さいたま市緑区)について、ライターの金子則男氏が解説する。

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 2020年の東京五輪は延期されてしまいましたが、日本中が熱狂したスポーツイベントといえば、2002年のサッカーW杯日韓大会。丸1か月にわたり、日本中がサッカー一色になった大会で、日本戦の初戦が行われたのが埼玉スタジアムです。浦和レッズの本拠地として、さらにサッカー日本代表戦、高校サッカー決勝などで使用される「埼スタ」の最寄り駅は浦和美園。“住む場所”という印象は薄いかもしれませんが、近年急激に注目度が高まっています。

 鉄道は埼玉高速鉄道のみ。同線は東京メトロ・南北線に乗り入れており、飯田橋、四ツ谷、永田町などにダイレクトでアクセスできます。岩槻方面への延伸計画がありますが、現状は始発駅なので、座って通勤通学が可能。埼玉高速鉄道は、運賃が高いことで知られていますが(飯田橋、四ツ谷、永田町まで片道730円)、2018年に通学定期の値下げが実施されました。

 道路状況は、判断が難しいところです。すぐ近くには東北自動車道の浦和インターチェンジがあって、遠出するにも都心に行くにも便利。東西方向には国道463号(越谷浦和バイパス)もあり、駅周辺は歩車分離がしっかり出来ていて、一見便利なように見えます。ロードサイド型の店舗も多く、車は必須アイテムです。

 ただ、埼玉スタジアムでイベントがあれば、周辺が大渋滞するのは言わずもがな。浦和インターチェンジ付近やイオンモール浦和美園近辺は、かなりの渋滞スポットですし、駅を離れると、途端にひなびた風景になり、ガードレールも歩道もない田舎道になるので、都会の運転に慣れたドライバーは要注意です。

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