URが大々的に開発中
旧・浦和市には、浦和、東浦和、西浦和、南浦和、北浦和、武蔵浦和、中浦和、浦和美園と、「浦和」が付く駅が8個もあり、最も新しいのが浦和美園。いわば8兄弟の末っ子ですが、一番勢いが感じられるのは浦和美園です。駅のすぐそばには巨大なイオンモールがあり、休日ともなれば、浦和美園住民だけでなく、遠方から人がわんさかやって来ます。ここだけであらゆる買い物や娯楽が完了するので、街を出る必要がありません。その他、家電量販店やホームセンター、ドラッグストアやコンビニなどもしっかり揃っています。
駅付近はURを中心に大々的な開発が行われており、戸建てやマンションが続々と建設中。一帯には、まだ埼玉スタジアムが2個や3個は作れそうな土地もあるので、住民が増えれば出店も相次ぎ、街は益々にぎわっていきそうです。数年後には、順天堂大学が県内最大級の病院を作る予定で、住民としては嬉しいところでしょう。
通常、このコーナーではワンルーム・1K・1DKの家賃相場を紹介していますが、浦和美園に関してはあまり意味が無いはず。というのも、この街はファミリー向きの街で、単身者向きの物件が多いわけではありません。ファミリータイプの新築マンションは、数年前なら2000万円台の物件もありましたが、現在は3000万円以上が主流。新築一戸建ても3000万円台で手に入ります。
鉄道運賃が高いのに加え、代替路線がないこと、都心まで小一時間は掛かること、サッカーの試合がある日はにっちもさっちもいかないほど駅が混むこと、日中は1時間に5本しか電車がないこと、開発途中の街ゆえ、夜の独り歩きが怖いような場所があることなど、ツッコミどころはいくらでもありますが、それらを補って余りある魅力は、これまでご説明した通り。都市計画が着々と進行しているので、子供の成長と街の成長を見比べられるようなファミリーにはピッタリの街だと思います。