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自分でやると時間とお金を損する家事も… おせち手作り、エアコン掃除の失敗談

おせちは買うより作ったほうが安いと思ったが…(イメージ)

おせちは買うより作ったほうが安いと思ったが…(イメージ)

 師走になり、1年で最も忙しい時期がやってきた。いつもの家事以上にやることも出費も増えるのがこの季節だ。しかし、よかれと思ってやった家事や、はりきってやった家事が経済的な「マイナス」につながることもある──。

 高齢の母親と2人で暮らす会社員の佐藤典子さん(仮名・47才)は、昨年の暮れを思い出してこう語る。

「おせちを手作りしようとはりきって挑戦していたのですが、食材をそろえるうちに、あまりの出費に辟易してしまいました。たとえば、イクラのしょうゆ漬けを作るのに生筋子が1000円以上して、しかも量が多すぎる。激安スーパーなら、出来上がったものがちょうどいい量で数百円。時間とお金のムダだと気づきました」

 都内で暮らす主婦の佐久間美絵さん(仮名・50才)も、慣れない家事に挑戦したことがあだとなった。

「業者に頼むと1万円以上するので、節約のためにエアコンの掃除を自分で分解してやってみたんです。しかし、洗浄液が細かい部品まで飛び散っていたようで、電源を入れると白煙が上り始めて……。結局、フルで買い替えることになり、工事費なども含めて10万円近くかかりました」

 庭付きのマンション1階に住む本誌・女性セブン記者(40代女性)も、こんな失敗談を明かす。

「庭の草を刈るため、1万数千円の草刈り機を買ったのですが、あまりの騒音で隣人にけげんな顔をされました。それ以来、ずっと物置にしまい込んだままです。シルバー人材センターに頼めば1時間1200円程度で対応してくれるので、ムダな買い物をせず最初からお願いすればよかった」

 できあいのもので食事をすませたり、家のことを外注するのは「贅沢」だとされてきた。しかし、「家のことは自分でやった方が安上がり」という考え方は、現代では当てはまらないケースが増えてきている。家事代行業界大手「ベアーズ」マーケティング部の服部祥子さんが指摘する。

「便利な時短家電や家事代行などを賢く使うことで、最終的にプラスとなることはたくさんあります。たとえば、食洗機を使うことで手洗いするより節水になりますし、高性能の洗濯乾燥機を購入したことで洗濯サイクルが整い、洋服の数を把握できて、ムダな買い物や衣類クリーニングの頻度を減らせたという人もいます。また、家事代行を利用したことで仕事に集中でき、年収が上がったというビジネスマンも珍しくありません」

※女性セブン2020年12月17日号

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