寒い冬は温かいそばが食べたくなる季節。多くの種類があるそばのなかでも、特に奥深い魅力を持っていると言われるのが「コロッケそば」だ。
その名の通り、温かいそばにコロッケがトッピングしてあるのが、コロッケそば。多くの立ち食いそばチェーンで定番メニューとなっている。外食チェーンに詳しいフリーライターの小浦大生氏はこう話す。
「コロッケそばは、天ぷらそばなどと並ぶ大定番ですが、一般的な“街のそば専門店”というよりも、立ち食いそばのメニューというイメージです。コロッケを別盛りにするパターンよりも、かけそばにコロッケをそのままのせて提供することのほうが多いです。
価格は“かけそばの料金”プラス“コロッケのトッピング料金”となっているものがほとんどです。コロッケの値段は大体100円前後です」
たとえば、関東を中心に展開する立ち食いそばチェーン「名代 富士そば」なら『かけそば』が310円(税込み・以下同)で『コロッケ』のトッピングが120円で、『コロッケそば』は430円だ。『ゆで太郎』であれば、『かけそば』が340円、『コロッケ』が80円となっている。
食べ方でいろいろな味わいを楽しめる
コロッケそばの大きな魅力は、いろいろな味わいを楽しめることだという。立ち食いそば店では必ずコロッケそばを食べるという、40代会社員の男性・Aさんはこう話す。
「コロッケそばが出てきたら、まずコロッケを半分に割るんです。そして、1つはそのままカブリとかぶりつき、もうひとつのコロッケをつゆのなかに沈める。揚げ物としてのコロッケを楽しみつつ、つゆと融合したコロッケも楽しむというわけです。1つのコロッケを2つの味で楽しめるのは、最高です」(Aさん)