コロッケと言えば、ウスターソースをかけて食べるという人も多いだろう。コロッケそばでもソースを使うという食べ方もあるようだ。30代の男性会社員・Bさんはこう話す。
「私の場合は、かけそばにのったコロッケにちょっと多めにソースをかけて食べています。もちろんソースが多少つゆに入るんですが、個人的にはそれが結構おいしい。多少邪道なのかもしれないけど、ソースとそばを合わせられるのはコロッケがあるからこそ。天ぷらそばではソースは使いませんからね」(Bさん)
当然、お店によって出されるコロッケの種類も違う。関東を中心に展開する「箱根そば」で提供される『コロッケそば』(430円)のコロッケはカレー味となっている。前出・Aさんは、箱根そばのカレーコロッケも大好物だ。
「単純にコロッケとしてもおいしいんですが、このカレー風味がそばつゆとよく合うんですよね。そばにカレーをトッピングするという禁断の味を楽しんでいるかのような感覚もあって、これまた最高です」(Aさん)
様々な楽しみ方があるコロッケそば。小浦氏がその魅力について、さらに付け加える。
「立ち食いそばチェーン店の具材は、基本的に作り置きです。天ぷらの場合、やはり揚げたてが一番おいしくて、時間が経つとサクサク感も薄れるし、油がベチャッとなることも多い。でも、コロッケは揚げてから時間が経っても、味がそんなに変わらない。そういう意味では、立ち食いそばに向いているトッピングなんです。また、立ち食いそば店の天ぷらは多少油っこくて、油のくどさが気になる時もある。でも、コロッケについてはそういったことはほとんどなく、“当たり外れ”があまりないというのもコロッケそばの魅力でしょう」
「コロッケ+そば」という異色の組み合わせが織りなす味わいのハーモニー。コロッケそばを食べて、お腹を満たすとともに体を温めてみてはどうだろうか。