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免許取得しても車を買わない若者たち「これは身分証」「車は贅沢品」

 IT企業で働く30代の男性・Cさんは大学時代に免許を取得しているが、車の購入を検討したことは一度もないという。車を購入すれば、ローン、駐車場、車検、保険、自動車重量税といった維持費がかかるが、それらを払えない事情がある。

「僕には奨学金の返済がある。月2万円という額でさえ頭を抱えているのだから、車を購入してローンや維持費を払っていける自信なんてありません。それでも一応免許を取っているのは、僕が育ったのが田舎だったからです。都会で働き始めると、車はなくても大丈夫だなと思います」(Cさん)

 そんなCさんは、そもそも「若者の車離れ」という言葉に違和感を抱いてきた。

「そりゃ車を持っていれば、どこだって誰だって便利に決まっている。結局、お金がないんですよ。多くの若者にとって免許取得費用の30万円が精一杯で、その先の車の購入は贅沢。『若者の車離れ』なんじゃなくて、『お金の若者離れ』なんですよ」(Cさん)

 ここで紹介した3人の意見から読み取れるのは、免許取得と車の購入はまったく別問題、ということ。ライフスタイルだけでなく、特に費用の面で、車購入のハードルは高いようだ。

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