成功の秘訣「家計簿に在庫をメモする」
節約というと「できるだけ安いものを買う」と単純な発想で終わる人も多く、その結果、買ったことで満足し、賞味期限切れなどを起こすのが現実です。ただ、家計管理に成功している人は、Iさん(55才・女性)のように商品を買った後も管理するのを忘れません。
「私は元々が大雑把で面倒くさがり屋で、特に買うことが好きな浪費家で、同じ物がいくつもある、賞味期限が切れているとかは、ざらにありました。ただ、『家計ノート』は書きやすく情報が整理しやすかったので、毎日のメモ欄に在庫を書くようにしてみました。そうしたら、いかに自分が買い物依存症のように買い物をしているのかが分かって、アレも無駄、コレも無駄、と自分の状況を『見える化』できたんです。その結果、必要な物だけを精査して買い物ができるようになったんです。
それからは、冷蔵庫の中も把握ができるようになって腐らせて無駄にすることがなくなりましたね。『家計ノート』で自分の情報を整理する習慣ができてからは、冷蔵庫だけではなくて、すべての物の把握ができるようになっていたんです。家に友達が来た時に物はたくさんあっても、『物がキッチリ整理できているから家計もちゃんとしているんだね』と言われて気付いたんです。家計管理の副産物で、すべての整理整頓ができるようになっていたんですよ。だから、もう部屋の整理整頓も含め、無駄な買い物が一気に減ってお金が貯まるようになりました」
【プロフィール】
細野正宏(ほその・まさひろ)/日常よく目にする経済のニュースをわかりやすく解説した“細野経済シリーズ”が、経済本で日本初のミリオンセラーとなり、ビジネス書のベストセラーランキングで「123週ベスト10入り」を記録した。首相管轄の「社会保障国民会議」などの委員も務め、金融・経済教育の重要性を世に問い続けている。11年連続完売を記録中の『細野真宏のつけるだけで「節約力」がアップする家計ノート2021』も発売中。
※女性セブン2021年1月7・14日号