おかずの方は、むしろ“控えめ”だという。
「選べるおかずは、“サイドメニュー”として単品提供されているものとほぼ同じ。価格的な理由で、分量が単品メニューとは異なるものもあるとは思いますが、比較的“こじんまり”したおかずになっています。
たとえば、『鶏の唐揚げ』などは小さめの唐揚げ3つとキャベツの千切り。パッと見た感じでは3つ“だけ”と思うかもしれませんが、豚汁のボリュームを考えると3つで十分満足できます。ファミレスのメニューというと、肉系や揚げ物が多く、高カロリーなイメージもありますが、この豚汁定食の場合、おかずが控えめな代わりに豚汁で野菜をたくさん摂れる形になっているのです」
1263円は高い? 安い?
では、1263円という価格についてはどうなのだろうか。ファミレスでメインディッシュにライスやみそ汁を付ければ、1200円くらいになることは珍しくないが……。
「牛丼チェーンや定食チェーンなどに比べれば、ファミレスの“和膳”は多少価格が高いのは確かです。『豚汁と選べるおかず膳』についても、ドリンクバーを付ければ1500円を超えてしまう。
とはいえ、一般的にファミレスの和膳は、みそ汁もごはんも少なめで、全体的に物足りなさを感じることも多い。その物足りなさをやボリューム感たっぷりの豚汁で補ってくれているので、満足度は高い。1263円という価格は、安くはないものの、納得できるものだと思います」
寒い冬にはもってこいの豚汁。デニーズの新たな定番として、人気が広がっていく可能性もありそうだ。