「ホテルや旅館などは、ハイシーズンには価格変動することが当たり前なので、ディズニーもそれに準じるのは仕方ないかな、と思います。楽しみたいなら、受け入れるしかないですから。でもこのままどんどん値上げして、1万円とかになってくると、行くペースは減ってしまいそうです」(Aさん)
40代の主婦・Bさんは、小学生の子供たちとともに、年に1、2回は家族でディズニーに行くという。今回の値上げに対してどう思っているのか。
「もともとフードやグッズの価格は高いし、お弁当の持ち込みもできない。園内でかかるお金も相当なものになります。子供と一緒に行く層には特に痛手ですよね。私が30代のころは、5000円台だったのにと思うと恐ろしいです」(Bさん)
Bさん曰く、大人2人と小学生の子供2人という家族4人でディズニーに行った場合、食事代やお土産代、駐車場代など、「トータルで5万円くらいかかる」とのこと。Bさんは、小学生の子供の料金は据え置きにしてほしかった」と本音を漏らす。4歳から小学生の「小人」は平日4900円(据え置き)、休日などは5200円になる。
「夢の国はもう少し、子供がいる家に優しくしてくれてもいいのに、なんて思ったり(笑)」(Bさん)
「1デーパスポート」の場合、中人(中学・高校生:12~17才)は6900円から最大で7300円、小人は4900円から最大で5200円となる。家計への打撃はもちろん、中高生にも痛手となりそうだ。
広告代理店で働く30代の女性・Cさんは、コロナ以前には1か月に1回ペースでディズニーに行っていたという。「値上げ疲れしています」と笑うが、現在の状況を改善してくれるなら「全然あり」だと言う。どういうことか。
「値上げするなら、その分たくさん楽しみたい。だから、コロナ後も今のように人数制限してくれたらいいなと思います。1人あたりの満足度が上がりそう。あと、効率よくまわるためにも、スタンバイパス(時間帯が指定された対象アトラクション乗車に必要なパス)はやめて、すぐに乗れるファストパスに戻してもらえると嬉しいです。抽選で外れたら乗れないアトラクションもあり、かなり精神的にダメージが大きいので改善を希望します」(Cさん)
値上げには思うところがあるものの、「仕方ない」と容認せざるを得ないファンたち。それだけ唯一無二の魅力をもつテーマパークであるということでもある。