住まい・不動産

通勤不要族が注目する「小田原」、大型SCも開業間近で住まいの有力選択肢に

 テレワークがメインで都心への通勤頻度が減るなら、乗換なしで渋谷まで70分、東京まで75分は、ギリギリ許容範囲内でしょうし、小田原始発の列車も多いので、座って通勤できます。ちょっとリッチに小田急のロマンスカーを使う手もありますし(新宿まで約80分。片道1810円)、新幹線を使えば、品川まで26分(3100円)、東京まで33分(3280円)です。

 遊びの選択肢は極めて豊富です。箱根は目と鼻の先で、温泉は選び放題ですし、伊豆半島の玄関口なので、伊豆の観光地も庭のようなもの。ゴルフ、釣り、登山、アウトドア、マリンスポーツ、夏には花火大会と、楽しみは尽きません。目の前には相模湾が広がり、刺し身、かまぼこ、干物など、海の幸が堪能できますし、お城まであります。

 気になるのは、駅前に広がる中心街。やや活気を欠くように思えますが、12月には再開発事業で複合商業施設「ミナカ小田原」がオープンし、空洞化を避ける努力が行われています。隣町の鴨宮には、大型ショッピングセンターがあり、基本的な買い物は小田原市内で完結します。2023年には、市役所や市民病院があるゾーンに、大型ショッピングセンターも開業する予定。現場付近の道路状況から、渋滞スポットになることが懸念されますが、市民にとって歓迎すべきニュースでしょう。飲食店も一通りのお店は揃っており、上述の通り、魚は絶品です。

 ワンルーム・1K・1DKの家賃相場は6.04万円(ライフルホームズ調べ。12月24日時点)で、都心からの距離を考えると、やや高く感じてしまいますが、駅から10分以上離れれば、5万円を切る物件はゴロゴロあり、ファミリータイプでも6万円台、7万円台から可能。なお、海に近いゾーンに関しては、南海トラフ地震に伴う津波の危険性も指摘されているので、ハザードマップを確認されるとよろしいかと思います。

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