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老後の資産形成の王道「つみたてNISA」 いつでも引き出せる安心感も

老後の資産形成に「つみたてNISA」をどう活用する?(イラスト/鈴木順幸)

老後の資産形成に「つみたてNISA」をどう活用する?(イラスト/鈴木順幸)

 老後の医療費負担増が止まらない。これまで、75才以上の後期高齢者の医療費は原則1割負担だったが、2022年10月以降、単身世帯で年収200万円以上なら2割負担へと引き上げられることが決定した。ただでさえお金の不安がつきまとう老後、なんとかして少しでも多く資産を確保する方法はないものか。

月100円からでもできる将来への投資

 ファイナンシャルプランナーの山中伸枝さんは、「働いて得るお金は“年収”として課税されますが、預貯金や投資で貯めたお金は当然対象外。いまのうちから将来の自分への仕送りをしておけばいい」と話す。

 そこでいま人気を集めているのが「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」だ。金融庁のまとめによると、2020年6月末時点で244万口座を突破。3月末からの11.2%増となっており、コロナ禍で着実に加入者が増えている。

 つみたてNISAは、毎月一定額を対象となる金融商品に積み立てていく。対象商品は金融庁が指定した、手数料が安く長期投資に適した「投資信託」191本(2020年11月9日時点)だ。

「最大のメリットは、利益分に税金がかからないこと。銀行預金は、利息はほとんどつかないのに、税金は約20%も取られてしまいます。一方、つみたてNISAは運用益が非課税ですから、利益がそのまま受け取れて、年収にカウントされないお金づくりにうってつけです」(山中さん・以下同)

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