昨年の緊急事態宣言では、クラスターの発生源となった新宿歌舞伎町のホストクラブが物議をかもした。同エリアの人気店のひとつ「SINCE YOU…本店」では、感染対策を徹底したうえで通常営業を続けるとしている。小田桐蓮・総支配人が語る。
「周りのホストクラブの営業状況を見ながらではありますが、現状では24時までの営業を継続しようと考えています。マスク着用、回し飲み禁止などの対策はしているし、ニュースで見ても接待をともなう飲食店の感染率がそんなに高いということはない。20時閉店というなら、夜の仕事はダメということですよね。ナイトワークの人間を疎外する動きを感じます。それなら、ランチで密になっている店はそのままでいいんですか? もっと誰が見ても効果があると思える対策をしてほしい」
銀座のキャバクラ「Giraffe」の齋藤祐大・店長は、営業時間で規制をかけるのではなく、営業形態を制限すべきだという意見だ。
「時間制限ではなく人数制限すればよかったと思います。何平米あたり何人とか、座席の50%とか。うちは検温もパーティションもしっかりやって密にならないけれど、そんなの関係なくぎゅうぎゅうに客を入れている店もある。真面目にやるとバカを見るということにはなってほしくないですね」
緊急事態宣言は1か月で解除されるかもわからない。銀座や歌舞伎町など日本を代表する繁華街では、この1年で何百店もの飲食店が潰れている。前出の明美ママは、「銀座で38年やってきました。銀座の文化が消えてしまうのは残念です」とため息をついた。