さらに高橋さんがこだわったのは、「気泡が真っ二つに割れる」遊びの追求。2つに割った気泡の体積がちょうど1:1になっていることがわかるようにするため、目盛りを設定することにした。この気泡が半々になる位置を調べるため、SNSで数学が得意な人に協力を求めた。数学教師兼芸人であるタカタ先生とともに喫茶店で数式を求めること2日。ついに目盛りの位置を特定することができた。
「実は目盛りの位置は、CADを使えば簡単に算出することができました。しかし、ぼくはどうしても自分の頭で計算したかったのです(笑い)」
こうして目盛りを入れたオリジナルパッケージで発売された『気泡わり専用アラビックヤマト』。イベントとして、高橋さん念願の気泡わりナンバーワンを決めるチャンピオン大会も開催された。が、高橋さんは優勝ならず。
「それでも満足です。いろいろな人に『高橋、また変なことをやっているな』と思ってもらえたのが楽しかったです」と語ってくれた高橋さんだった。
※女性セブン2021年2月4日号