ただし、このようなスキル系の仕事は、サイトに登録したからといって必ず依頼が来るわけではない。趣味やスキルが収益化できるようになるまでに数年かかることもある。
「クライアントは、評価や実績などのレビューを見て発注します。そのため、登録したてのクラウドワーカーは、能力があってもなかなか案件が回ってきません。パーソナルスタイリストの人で、収益化できるようになるまで1~2年かかったという話もあります」(中野さん)
自分のスキルの料金は、基本的に自分で設定することができる。そこで、初期の段階ではあえて安く設定して、とにかく案件を獲得し、高評価のレビューを集めるのも戦法の1つだろう。
「選ばれる人」になるには、さらにコツがある。
「クライアントはプロフィールを見て発注を決めます。たとえばライター業の人が『子あり』と記載すれば、子育て関連の記事の依頼が来るかもしれない。登録サイト上位の人のプロフィールを参考にしながら、自分の強みになる経歴を売り込みましょう。企業側からしても、通常なら雇えないような人にプロジェクトへ参加してもらえることがクラウドソーシングの利点になることがあります」(中野さん)
専業主婦ならば、堂々とそれを明かした方がクライアントは興味を持つかもしれない。
※女性セブン2021年2月4日号