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同じ試験会場だと悲劇!先輩たちが遭遇した「迷惑受験生」の事件簿

試験中に目覚まし時計が鳴って…

 前出・Tさんは、現役・浪人時代を合わせて20校近くも受験したため、“変な人”に遭った体験も多いという。

「センター試験の会場でも迷惑男に遭遇しました。試験を受ける時は時計が必須アイテムですが、枕元に置くような目覚まし時計を持ってきた受験生がいて、しかもそれが試験終了前に鳴ったんです。試験終了後、泣きそうな顔で試験官に抗議している女の子がいて、深く同情しました」

 不幸中の幸いは、リスニングの試験ではなかったことだったとか。他にも、隣席の受験生に困惑させられたというのは、Aさん(30代/男性)だ。

「試験会場で突然、『鉛筆を貸して欲しい』と、隣の人に言われたんです。受験要項には、マークシートには鉛筆を使うよう書かれていますが、その子はシャープペンしか持ってこなかったようで、悲壮な顔で『貸して下さい』と言うのです。緊張していて余裕がなかったせいもあって、思わず断ってしまいました。結局、試験官から筆記用具を借りていましたが、その後にまだ何科目も残っていたので、隣に座っていてかなり気まずかったです」

 Aさんは、司法試験会場でも災難に遭った。

「小さな声でずっと独り言を言っている受験生が近くにいたんです。試験中、『何だっけ』『そうだそうだ』『どっちだっけな~』などと、ずっとブツブツ言っており、うるさいなと思っていたら、最初の科目が終わった直後に、気が荒そうな受験生に胸ぐらを掴まれてました(笑)」

黒いゴミ袋を被って受験する羽目に

 現在、都内の私立大学で教鞭をとるSさん(40代/男性)は、ここ十年来、毎年試験官を担当しているが、毎年1人や2人は、おかしな受験生に出会うという。

「試験後に同僚と『今年の受験生はどうだった?』と話すのが恒例行事です。『鼻血』『顔が真っ青』『吐く』など、体調不良を起こした受験生の話は日常茶飯事。『問題用紙を配った瞬間に寝る』『コスプレ姿』『盛大にオナラ』『高校生なのにランドセル』『机の上に用意した大量の鉛筆を全部落とす』など、毎年記憶に残る受験生はいますね」(Sさん)

 最後に、「自分が周りの受験生に迷惑をかけた」と懺悔するのはFさん(40代/男性)だ。

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