負け組になりやすいのは、「若い人のほうが有利な職種で働く」ことや、「若い人の応募が多い職場で働くこと」だ。
「デスクワークにこだわって『事務職以外はやりたくない』という人がいましたが、事務職は若い人も求めるのでなかなか見つかりませんでした。また、周りは自分よりも若い世代ばかりの職場で、昼食時に誰からも声をかけられず、馴染めなかったというケースもあります」(山田氏)
若い頃の感覚ではなく、「現在の自分に合う仕事」かつ「経験を生かせる」ことを考慮したい。“適材適所”となる場所を自ら探すことが、アルバイト選びでは重要になる。
定年消滅時代に長く働くには、自分が求められているポジションを把握することが必要だ。それには、今までのキャリアを一度しっかりと見直すことが大切になる。
※週刊ポスト2021年2月12日号