「会社からは貸与したノートPCを使えという指示で、イントラネット(社内ネットワーク)には、他のPCからはアクセスできません。そこでノートPCを完全に閉じた状態で、インチの大きい外部ディプレイに映し出します。その状態で外付けキーボードを操作すれば、“疑似デスクトップPC”になります。いろいろ無駄な気はしますが、これが私の最適解でした。そもそも在宅勤務ということは持ち歩く前提ではないのですから、大きいディスプレイのPCを貸して欲しいです」(Aさん)
PR会社で働く20代女性・Bさんは、移動が多かったことから持ち歩きやすい薄型ノートPCを愛用していた。原則在宅ワークになった今、画面が大きいものが欲しくなり、大型ノートPCを購入したという。さらに1画面が当たり前だと思っていたが、左右に2つのディスプレイを追加したところ、「世界が変わった」という。
「ウェブ会議、メッセージ、作業など、これまでよりもPCでの作業が多くなりました。1画面ではいちいちウィンドウを調整したり、閉じる必要があります。でも、外部ディスプレイを表示しっぱなしにして、その作業の専用ディスプレイにすると、効率が段違いに良くなりました。最初は2画面でしたが、今や3画面で仕事をしています」(Bさん)
PCのセッティングも大切だが、同じくらい椅子と机も重要だ。IT企業に勤める20代男性・Cさんは、オフィス環境に近づけるため、椅子にお金をかけたという。
「そもそも、在宅ワークを想定して家具を買っていなかったので、ちゃぶ台のようなテーブルしか持っていませんでした。在宅ワークになってから、そこで仕事をしていて腰を痛めそうになったので、安物の椅子と机を買いましたが、長時間座っているとやはりお尻が痛くなる。まずはオフィス用の椅子を、中古で3万円くらいで買いました」(Cさん)
しかし、今は机も気になるようになったという。
「作業机として、本当にシンプルな小さいものを買ったのですが、狭いし、ファイルを置けるような棚やデスクワゴンがないのが地味に不便。常に机の上が資料やメモなどで散らかって、ストレスが溜まるようになりました。やはり作業机の近くに資料や文房具などを整理できる収納が必要なことを痛感しています。仕事用のパソコンデスクとキャビネットを買おうかと検討中です」(Cさん)
まだまだ終わりの見えないコロナ禍の在宅勤務。試行錯誤を繰り返すことで、自分の仕事スタイルに合った、最適環境を整えることができるか。