1泊2500円と激安だったホテルの「落とし穴」
そこで次に泊まったのは、江戸の下町風情が残る人形町・水天宮前エリアのホテルD。こちらも1週間滞在した。通常時は1泊5000円前後のところ2500円。ここでも約半額というリーズナブルな価格だ。部屋は狭めの10平米ほどだが、横に長い机が思った以上に使い勝手が良く、椅子の座り心地も良好。日帰りでもテレワークプランを提供しているので、短期間に集中したい人にも良さそうだ。
だが、想定していなかった問題が発生した。記者は原稿を紙に出力したり、資料をスキャンしてPDF化したりすることはあまりしないタイプだが、それが必要になったのだ。その度にコンビニに行かなくてはならず、プリンタ貸し出しか、施設内に備えているかの確認も大切だったことを痛感した。
無料で使える乾燥機付き洗濯機に感謝
最後は築地・銀座エリアのホテルP。長期滞在で困る“洗濯問題”を解決してくれた。部屋内に乾燥機付き洗濯機があり、無料で好きな時に洗濯できるのは大きな魅力だ。通常1泊7000円のところ破格の2000円後半で泊まることができた。1週間や1か月の滞在プランもあるため、ホテル滞在でテレワークを考える人にはこのタイプのホテルは選択肢になるだろう。
このホテルでは、ロビーでテレワークをしている人も多く目についた。その1人である40代男性・Aさんに話を聞いてみると、妻との離婚を機にホテルを転々としながら、新居を探しているという。Aさんはホテルでのテレワークのメリットとデメリットをどう考えるのか。