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昨夏コロナに感染した就活生の不安「面接で聞かれたらどうしよう」

 でも、その目論見は、コロナで大きく覆されたと思います。就活の書類にゼミについて書く箇所があるのですが、講義やゼミに出られなかった期間があり、面接で話すエピソードに困っている状況です。小学校から大学2年生までの話をするしかないです(苦笑)」(A氏)

 というのも、Bさんは昨年の夏に新型コロナウイルスに感染している。陽性者の濃厚接触者としてPCR検査を行い、陽性結果が出たためホテル療養を続けていたという。2020年の春学期は講義の中盤からオンライン講義に参加することもできず、また対面で実施されていたゼミにも出席できなかったそうだ。

「希望している企業のエントリーシートは、ゼミで何を研究していたのか書くところがあるのですが、正直何もしていないのでどう書けば良いのやら……。面接で聞かれたら、正直に『コロナに感染したので出られませんでした』と言おうかとも考えましたが、今度はそれでマイナスイメージを持たれてしまうのも怖い。あと、オンラインの面接だと、対面と比べてコミュニケーションも取りづらいと思いますし、不安は大きいですね。コロナの影響なのか合同説明会も前年より少なくなっている印象です」(Bさん)

 2021年卒、2022卒ともに、コロナで就職活動も大きな影響を受けていることは間違いない。Bさんによれば、「周囲にはPCスキルがなく、オンラインの企業説明会などにうまく参加できない学生もいる」という。それまでの売り手市場から一転して厳しさを増す就活戦線。学生たちの苦労はまだ続きそうだ。

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