そんなAさんに、希望が見えてきたのは昨年7月のことだった。在宅勤務から週2日ほど出勤日ができたことで、安息の日を手に入れた。家事と育児の合間に、30分ほどの昼寝やコーヒーブレイクなどの息抜きが気軽にできるようになったという。
夫にはゴミ捨てとお風呂掃除、会社帰りに日用品や調味料などを買ってきてもらうなど、以前の日常を取り戻しつつあった。だが、2度目の緊急事態宣言で、夫が再び在宅勤務になると、もう我慢の限界だった。そしてAさんは、ある提案を固めた。
「『私が実家に帰るか、あなたがワンルームを借りるか、選んで欲しい』と言いました。まだ食事を作る量が増えるといった、私の家事負担が増えるのは我慢できます。でも、夫がずっと家にいることで、態度が横暴になることが耐えられませんでした」(Aさん)
Aさんの夫は、折衷案として東京郊外のコワーキングスペースの個室を月3万円で借りることを提案。Aさんは夫の態度も以前の状態に戻りつつあることから、「ひとまずはコロナ離婚を寸前で回避できた」と胸をなでおろしている。コロナ禍の夫婦危機をどう乗り越えるか、各家庭でそれぞれの工夫があるようだ。