特別支給が受け取れない世代であっても、再雇用や再就職などで60代前半に「厚生年金に加入する働き方」を選ぶのが有利になると北村氏は続ける。
「今の50代は国民年金の加入期間が満期(40年)に届いていない人が多いが、そうした場合は60歳以降も厚生年金に加入すると、『経過的加算』が足され、1年で年金を年額約2万円増やせます」(北村氏)
60歳時点で加入期間38年の人が、再雇用で正社員として2年働けば、経過的加算だけで平均寿命(男性81歳)までに受け取れる年金額は約64万円も増えるのだ。
※週刊ポスト2021年2月19日号