「となりのカインズさん」という面白サイトがある
カインズの公式サイトの中には、「となりのカインズさん」という一風変わったページがある。外部のマニアックな専門家や著名人がホームセンターに並ぶ商品について自由に綴る内容で、「カインズのバイト面接に落ちたライターが『節分コスプレ』に挑戦」とかなり尖った企画や、「なぜ猫は『CIAOちゅ~る(チャオチュール)』にハマるのか?」として発売元に直撃する記事などが満載。SNSでは「公式なのにかなり攻めている」などとバズることがたびたびあるという。
洗濯をいかにラクにするか、いつも考えている社員がいる
扱う洗濯用品のアイテム数は約400点。そのほとんどがオリジナル商品だ。なかでも目を引くのがさまざまな工夫を凝らしたハンガー。その種類が「ハンパない」と評判だ。パーカなどのフードを広げて干せるものや、肩の部分に穴が開いていて風通しがよく取り外し簡単なものなど、かなり独創的。ハンガー開発を担うバイヤーのM氏は他社の商品も見て回り、自宅では洗濯をして試すほか、家族に使い勝手を聞く“家庭調査”を行なうなど、“四六時中ハンガーのことを考えている人”だそうだ。
グループ会社に「ワークマン」
カインズは群馬が本拠のスーパー「ベイシア」を母体とするベイシアグループの中核企業。あまり知られていないが、作業服大手で近年カジュアル服で急成長を遂げ“第2のユニクロ”と呼ばれるワークマンも同じグループ会社だ。ベイシア創業者の長男・土屋裕雅氏がカインズ会長、創業者の甥である土屋哲雄氏がワークマン専務であり、グループ全体の総売上高は昨年10月に1兆円を突破。コロナ禍でも好調が続く一大グループとなっている。