ソーシャルゲーム(通称・ソシャゲ)といえば、ゲームを有利に進めるためのアイテムやキャラクターを手にするために、ガチャに課金するユーザーも多く、それがゲーム会社の収益に結びついている。ユーザーからは、一部ゲームの露骨な“課金誘導”に不満の声も出ていたが、最近では少し様相が変わり始めているようだ。ソシャゲユーザーたちの声から、そのトレンドの変化を探ってみよう。
「ここ数年で、課金周りでユーザーに優しいゲームが増えたように思います。特にガチャを回させるだけで、あからさまに“集金”してくるタイトルが減ったように思います」
そう話すのは、人材紹介会社で働く20代の男性・Aさんだ。注目するのは、毎月定額制のサブスクリプション(サブスク)の仕組みだという。
「月額500~1000円くらいの定額で課金すれば、ある程度ゲームを楽しめるアイテムや石(ガチャを回すために必要なアイテム)などを提供してくれるゲームが増えました。もちろん多額の課金をすればさらに有利にゲームを進められますが、僕を含めて、そういう遊び方に疲れてきている人も多いのかなあ、と思います」(Aさん)
そうした現象をAさんが特に実感したのは、最近プレイした音楽ゲーム(音ゲー)だったという。音ゲーは、昨年から今年にかけて新規参入するタイトルが続き、“戦国時代”に突入したとも言われている。
「最近、プレイした音ゲーは、定額の課金システムに加えて、スポットで120円からの価格帯で育成に必要なアイテムや石をセット売りしています。『120円ぐらいならいいかな』とまんまとポチってしまうこともよくあります。ガチャも100連以上無料にする大盤振る舞いです」(Aさん)