IT企業で働く30代の男性会社員・Bさんは、以前プレイしていたソシャゲでは、ガチャに10万円かけてもキャラが出なかったことがあり、「トータルで150万円は課金した」という苦い経験がある。その後、課金に疲れてソシャゲから距離を置いていたというが、最近復帰を果たしたばかりだ。なぜなのか。
「ガチャはかつての課金がトラウマになっているんですが、最近久しぶりに見ると、一定数ガチャを引けば、目当てのキャラが出る『天井』が導入さているゲームも多く、こんなにも優しくなったんだなと感動。それなら少しやってみようと思ったんです」（Bさん）
Bさんによると、どれだけ課金しても目当てのキャラが出ないこともある「ずっと低確率ガチャ」は、少なくなっている印象だという。ガチャを引いていけば確率がアップし、最高レアのキャラのどれかが確定するタイプ、あるいはガチャを一定数引けば目当てのキャラと必ず交換できるタイプなど、バリエーションがあるそうだ。こうした「天井」システムは、ガチャが入れ替わると、引いた回数がリセットされることが多いが、そのまま回数が引き継がれるケースもある。
そもそもガチャを引かなくても、コツコツとプレイしていれば、ある程度のキャラクターを手に入れられるゲームは少なくない。
「僕が今プレイ中のゲームは、本当に優しい。キャラがほしいなら“天井ガチャ”もありですが、コツコツやっていれば、いずれ手に入るキャラもいる。期間限定キャラが引けるガチャもそんなに頻繁に登場しないし、同じキャラを何枚も引き当てて強化する必要もない。昔に比べると本当にストレスが減りましたね。月額のパックだけは買っているので、あとは日々のプレイでガチャも結構引けます。時代は変わりましたね。完全に定額制のソシャゲもあればやってみたいです」（Bさん）
様々なゲームタイトルが乱立するなか、ユーザーに少しでも長くプレイしてもらうために、課金システムにも様々な工夫がなされているようだ。
