現在、宝くじ「バレンタインジャンボ」が発売中(3月5日まで)だが、宝くじファンのみならず誰もが気になるのが“当たりやすい”と言われている売り場だ。なかには、「縁起が良い」販売員がいる、知る人ぞ知る売り場も全国に存在しているという。
「宝くじファンから『宝くじ七福爺』と呼ばれる“秀じい”のおかげで、ジャンボの発売期間中は行列が途切れない人気売り場です。秀じいは、何人もの高額当せん者を出した“億売り”の実績者なんですよ」
宝くじ研究家の山口旦訓さんはそう熱弁を振るう。
JR浅草橋の東口駅前にある『浅草橋東口駅前売場』(東京・台東区)。3つあるボックスの左端を担当するのが“福男”の森秀夫さん(89才)だ。売り場担当者の話。
「秀じいは4月で90才になる現役最年長の販売員です。毎朝8時から夜7時まで、雨の日も風の日も売り場に座っています」
売り場にはたくさんの鈴がぶら下がっている。実はこの鈴、これまで高額当せんした客からのお礼だそうだ。
「購入されたくじは、この鈴束にこすりつけて渡します。新たに当せんしたかたが、また鈴を持ってきてくれるので、どんどん運気が集まっていますよ」(売り場担当者)
今年のバレンタインジャンボは3月5日まで発売中だ。1等2億円、前後賞を合わせると3億円が9本当たる「バレンタインジャンボ宝くじ」と、1等2000万円に前後賞を合わせて3000万円が25本当たる「バレンタインジャンボミニ」がある。
新型コロナの影響も相まって、インターネットで宝くじを購入する人が年々増えているという。しかし山口さんは「宝くじは売り場で買うべき」と断言する。
「高額当せんにはツキが不可欠です。開運祈願など、売り場側の努力はツキに大きく影響します。また、高額当せんを出して勢いに乗っている売り場や、話題の多い売り場に幸運が舞い降りる傾向があります。販売員が持つツキも含め、可能な限りすべてのご利益にあやかるべきです」(山口さん)