冒頭の“秀じい”がいる売り場は、2016年のサマージャンボで1等・前後賞の7億円、2016、2017、2018年の年末ジャンボで3年連続となる2等1000万円を出した。高額当せん額の累計は、24年間で24億円超だという。
JR立川駅北口、伊勢丹立川店2階にある『立川CC』(東京・立川市)の累計当せん額は15億円に達したという。
「その売り場には福居さんという販売員がいます。いつでも“福”が“居”るわけです」(山口さん)
店頭の椅子には、福居さんにあやかり、“福”の字を縫い付けた座布団が置いてある。
「この座布団は、福生七福神で知られる『熊川神社』(東京・福生市)でご祈祷したものです。2011年に設置した途端、複数のジャンボ宝くじで1等が出ました。いまでは購入後に座布団に座って開運祈願するのが定番です」(鈴木昭彦店長)
大阪には「縁起のよい名前の販売員を集めている伝説の売り場がある」(山口さん)という。大阪駅から電車で30分ほど、近鉄布施駅近くの商店街にある『布施ポッポアベニューCC』(大阪・東大阪市)。1998年から2020年までの22年間で、20人の億万長者が誕生し、その総額は47億円というから、まさに伝説の売り場だ。細野敏巳店長に「縁起のよい名前の販売員」について聞いてみると──。
「大黒さん、恵美須屋さん、福徳さん、大冨さんです。この4人は“福娘”と呼ばれる人気販売員。ジャンボの前にはみんな揃って布施戎神社で必勝祈願をしています」