吉田みく「誰にだって言い分があります」

「ユニクロ値下げ」で興奮するママ友たち まとめ買いへの賛否も

ユニクロ、GUの全商品が約9%値下げに(Getty Images)

ユニクロ、GUの全商品が約9%値下げに(Getty Images)

 今年4月より、商品価格と消費税を合計した総額表示での表記が義務化される。それに伴い、アパレルブランド「ユニクロ」と「GU(ジーユー)」を運営するファーストリテイリングは、3月12日から全商品の価格を実質約9%値下げすると発表した。現在の本体価格をそのまま消費税込みの「総額表示」とするという。世間で大きな注目を集める「ユニクロ値下げ」をどう捉えるか。その件に関して、ママ友との間で意見が分かれたという30代主婦に、フリーライターの吉田みく氏が話を聞いた。

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 都内在住の食品メーカー勤務、篠田あみさん(仮名・34歳)は、ママ友との間で値下げされたユニクロとジーユーで何を購入するか盛り上がっていた時、ちょっとした亀裂が生じたことを話してくれた。篠田家は夫と1歳の娘の3人家族である。

「間もなく育休が終わり、職場へ復帰します。娘と過ごす時間を大切にしたいという思いから、最近は毎日のように児童館へ足を運ぶようにしているんです。そこでママ友と話題になったのが、ユニクロとジーユーの値下げの話でした」(篠田さん、以下同)

 普段からユニクロとジーユーを愛用しているという篠田さん。リーズナブルな価格であるものの、最近は育児関連用品の出費が大きく、自分の衣類がほとんど買えていなかったそうだ。そこで今回の値下げを機に、子供服だけでなく、くたびれたヒートテックや肌着の買い替え、そのほか春服などを購入しようと考えていたのだった。

「児童館には同じような金銭感覚のママが多く、『ウチも買い替えちゃおうかな!』などと盛り上がっていました。特にユニクロのレギンスやパーカーは子供の保育園着におすすめと聞いていたので、どれくらいまとめ買いしたらいいかなど話していたんです。そしたら突然、あるママ(以下、Aさん)が、冷静な口調で、『その考え、ちょっと危ないかも……』と言い出しました」

 篠田さんの話によると、Aさんは価格が安くなっているとはいえ、買いすぎは注意すべきという意見を持っているとのこと。最近では低価格でありながらオシャレな洋服を扱うショップも充実しているので、ユニクロとジーユーに偏るのではなく様々な店を上手に使ったほうがいいとアドバイスをしてくれたそうだ。それに対し、篠田さんは少しムッとしたようだった。

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