イチゴの存在感がすごいファミリーマート
ファミリーマートで販売されているのは『フルーツミックスサンド』(320円)。カロリーは197kcal。1パックに2つのサンドイッチが入っていて、その重量は110gだった。
いちご、みかん、パイナップルの3種のフルーツを使用。ホイップクリームとカスタードクリームとともに、サンドされている。
「セブン-イレブンとローソンに比べると、ちょっと厚みは控えめ。パンはしっとりとしています。かぶりついたときの食感では、とにかくイチゴの存在感がありますが、味の面では意外とパイナップルも目立っています。ホイップクリームはたっぷりですが、そこまで甘くないので、フルーツのおいしさをしっかり演出していると思います」
パンを開くと、イチゴが半分、2センチ角にカットされたパインが4つ、3センチ角ほどのみかんが3つ(1.5房分くらい)が入っていた。それらのフルーツが、パンの断面近くに配置されている。
「他の2社に比べると、ボリューム的にはちょっと物足りない印象です。個人的にはもう少し多めにフルーツが入っていると嬉しかったです」
それぞれの長所はコスパ、クオリティー、バランス
今回記者Aが実食したコンビニ3社のフルーツサンドについて、小浦氏が解説する。
「かつてのフルーツサンドというと、果汁がパンに移ってベチャッとしていたり、クリームが甘すぎて重かったりすることもあったんですが、最近はどんどんおいしく、そして食べやすく改良されています。特にローソンの『八天堂監修 かすたーどフルーツミックスサンド』は、クオリティーが高いと思います。
セブン-イレブンの『たっぷりフルーツミックスサンド』については、フルーツがびっしり挟まっているというのが、大きなセールスポイントでしょう。それでいて、くどくなっていないのも、素晴らしいと思います。
ファミリーマートの『フルーツミックスサンド』は、2社に比べてちょっとボリューム感が足りない部分はあるものの、ライトな軽食としてはバランスがいい。まだまだ伸びしろがたっぷりあると思うので、今後のファミマのフルーツサンドに期待です。
コスパの面では、カロリーが大きくて価格も321円と安めなセブン-イレブン『たっぷりフルーツミックスサンド』に軍配。ただ、フルーツサンドの“主役級”であるイチゴが入っていないという点で、好みは分かれるところでしょう」
各社それぞれ特徴が違うコンビニのフルーツサンド。今後も進化を続けていきそうだ。