特売品を狙ってスーパーマーケットに行っては、クーポンを駆使して、できるだけ安く買い物をする──。あらゆる手段を使って節約を試みているのに、なぜかお金が貯まらない。そんな人は、間違った節約術に力を注いでいるのかも。あなたも知らずにやっているかもしれない、お得なようで実は損する節約術を専門家に洗い出してもらった。ここでは食品、日用品に絞って紹介する。
買い物回数を減らして無駄遣いを削減
コロナ禍の外出自粛の影響で、買い物に出かける回数が半減した節約アドバイザーの丸山晴美さん。ところが、これが最大の節約になったという。
「買い物に行くと、特売情報に惑わされたり、レジ横の菓子など予定外のものまでつい買っていました。ところが、コロナ禍で外出時間と回数を減らした結果、必要なものだけを素早く買い、特売品やお得情報を見ないようになったんです。その結果、食費は2万円減。食材も使い切れるようになり、一石二鳥。この習慣はアフターコロナでも継続するつもりです」
ポイントアップデーより割引デーを狙う
スーパーマーケット(以下スーパー)などで開催される「ポイントアップデー」。しかし、ポイントはアップされてもあまり得しない。むしろ、「商品価格より〇%割引」の方がお得だと、丸山さんは言う。
たとえば、商品価格が1000円の場合、5%引きだと950円+消費税95円=1045円。一方、ポイント5倍デー(100円で1ポイントの場合)では、50Pがつくが、1000円+消費税100円=1100円なので、実質的には1100円-50円=1050円に。したがって、商品5%引きの方が5円得する。
「ポイントは有効期限内に使わなければ無駄なので、再度買い物をしないとなりませんが、割引だと確実に値下げの恩恵を受けられます」(丸山さん)
野菜の袋買いはしない
袋に数個入った野菜は、単価は安いが、夫婦2人暮らしなどで食べ物を大量に消費しない家庭では、使い切れないことも。家計簿・家計管理アドバイザーのあきさんがいう。
「野菜は、調理する日かその前日にバラ売りで購入した方が、単価が高くても総額では節約に。袋買いするならすぐ下ごしらえをして冷凍保存を」(あきさん)