生態系にも大きな影響を及ぼしていて、2015年にミズーリ州コロンビア環境研究センターが発表した論文で、BPAの影響でメダカの生殖機能が大きく低下したことが発表されています。これらの結果を受け、米国立環境衛生科学研究所では缶詰食品の利用を減らすことや、特にBPAが溶け出しやすい熱い食べ物や液体は、ガラス、陶磁器またはステンレス製の容器を使うことなどが提言されています」(大西さん)
たとえ食品の中に添加物が含まれていないとしても、缶そのものに害があり、それが知らず知らずのうちに体内に蓄積されていくのであれば、これほど恐ろしいことはない。
※女性セブン2021年4月1日号