電気代や通信費、契約している定額サービスなど、毎月一定以上かかるお金を節約したいと考える人は多い。とくに新電力の参入や、携帯電話各社の新プラン登場があった昨今、それらを活用した節約方法も注目されている。
そこで、節約のプロたちに、そんな最新事情を踏まえた水道光熱費、通信費、定額サービスでの節約術を教えてもらった。
プラグは抜かない:待機電力が0円の製品も
電化製品のプラグは、使用後コンセントから抜いた方が節約になる、というのはもう古い。
「ここ数年発売された電化製品の多くは待機電力が0円。まずは製品に待機電力0円の記載がないか確認を」(家計簿・家計管理アドバイザーのあきさん)
電力会社の切り替えは要注意:市場連動型プランだと電気代が10倍になるケースも
2016年の電力小売り全面自由化に伴い、電気代の支払先となる契約会社は、東京電力などの大手電力会社以外からも選べるようになった。新電力が打ち出す割安プランに引かれて乗り換えた人は、契約時に、『市場連動型プラン』を選んでいないか確認を。これは日本卸電力取引所の取引価格に連動したプラン。昨今は電力の需要が増えたことなどで市場価格が高騰し、同プランの人は、電気代が10倍まで跳ね上がっているケースもあるのだ。見直して乗り換えを。
暖房を切る・切らない問題は時間次第:30分以内の外出ならつけっぱなしの方が安い
エアコンは、設定温度を維持するよりも、運転を開始した直後の室内温度と設定温度の差が大きいときの方が電力を多く消費するため、つけっぱなしにした方がお得だという。実際、家電メーカーのダイキンが行った試算によると(別添の表参照)、30分以内の外出ならつけっぱなしにした方が消費電力の量は小さく、電気代が安いことがわかった。一方、長時間外出する際や夜間の就寝時は、つけっぱなしにするよりも消した方が安いという試算結果に。