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魚の缶詰の健康リスクを専門家が警鐘 選ぶ際に注目すべきは「脂質の量」

注意したい缶詰と添加物・化合物

注意したい缶詰と添加物・化合物

添加物を避けたい場合はシンプルな水煮缶を

 缶詰を選ぶときは、表示されている脂質の量に注目すべきだと真島さんが続ける。

「同じさばの水煮缶でも、どこで獲れたものかによってその量は異なります。例えば近海で獲れた脂の少ない国産のさばを使った缶詰の脂質量は100g中11.2gである一方、ノルウェーなど北洋で獲れたものを使った別のメーカーの缶詰は100g中23.4gと、2倍以上もの差があります。魚の缶詰を選ぶときには、とにかく脂の少ないものを選ぶこと。油漬けのオイルサーディンも避けた方がいいでしょう」

 真島さんが推奨するのは、“脂質が100g中10g以下”の缶詰だ。

「あじやかつお、たこ、いかなどは脂質が少ないものが多い。ノンオイルのツナ缶も絶対量が少ないため習慣的に食べても大きな問題はありません」

 加えて魚の缶詰を使ううえで添加物を避けたい場合は、原材料名の少ないシンプルな水煮缶を選ぶといい。薬食フードライフ研究家の沢木みずほさんが話す。

「より添加物フリーを考えるなら、調味していないものを選ぶのがベストです。一例としてみそ煮缶では、食品添加物の問題と同時に食品の“素性”もわからない場合が多い。まずはみその素性ですが、原材料である大豆は約94%が輸入ものです。輸入先のアメリカの大豆には遺伝子組み換えと同時に、収穫直前に立ち枯れさせて収穫を楽にする農薬のプレハーベストと、収穫後の品質劣化などを防ぐ農薬であるポストハーベストが使用されています。

原産地だけでなく添加物の表示にも気を配る

 みそや大豆を購入するときに国産やオーガニックのものを選んでいても、缶詰には判断がつかないものも多い。缶詰の食品表示欄に『みそ(○○県)』と表示されていれば国産のものだとわかりますが、砂糖、みそなど材料の品名だけが書かれている場合は輸入ものが多いのです」

 スーパーなどで生の食材を買うときは産地まで気にするのに、缶詰の表示には無頓着というのでは、不充分だ。

「食品を確認する際は、原産地だけでなく、添加物の表示にも気を配ってほしい。表示は使用の多い食品順、そして『/(スラッシュ)』の後は食品添加物が多い順に表示されています。ぶどう糖果糖液糖は食品だけど健康懸念は非常に高い。食品扱いだから安全とはいえない。できるだけ原材料名の少ないもの、スラッシュ以下の項目が少ないものを選ぶことを推奨します」(沢木さん)

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