住まい・不動産

悩ましい「終の棲家」問題 下町や高層マンションの災害時リスクも念頭に

60才以降の「やめるべきチェックリスト」家族・住宅編

60才以降の「やめるべきチェックリスト」家族・住宅編

 施設ならば安心かというと、人によっては不幸になるケースもある。辻川さんが言う。

「高齢者施設の最大の目的は、『入居者を安全に管理すること』です。そのため、自分のやりたいことがすべて自由にできるわけではありません。『お菓子ひとつ自由に食べられない』と施設を退所し、95才になってもひとり暮らしを続けている人もいます。施設は、『最後の避難場所』としてありがたいところですが、認知障害で迷惑行為や法律違反を犯すほどでないのなら、最善の選択とはいえません」

 いずれにしても、大切なのは地域住民とのかかわりを絶って孤立しないこと。家の中に閉じこもるような老後は避けよう。

※女性セブン2021年4月8日号

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