緒形さんの知るある男性は、60才で定年を迎えてからボランティアや自治会の役員などで8年を過ごすものの張り合いを失い、10年前に68才で高齢社に登録した。そこでもう一度働き始めてみると、みるみる明るくなって笑顔が増えていった。
「若い人も含めて、いろいろな人と接することで刺激を受けたのでしょう。この男性は再就職で13年働き、今年3月に81才でついに仕事を辞められますが、『とにかく楽しかった』と満足しています」(緒形さん)
裏を返せば、それまでの人生がうまくいってなかったとしても、謙虚にありのままを受け入れて真摯に仕事に取り組めば、「モテモテシニア」として第二の人生が花開く可能性があるということ。
超高齢化時代に60才からもう一度働くということは、もう一度生き直すということでもあるのだ。
※女性セブン2021年4月15日